夏の短い北海道では、秋も短く、10月にもなれば、札幌などの道央や、函館などの道南を除き、ほとんどの地域では冬支度に入ります。
日本最東端の駅のある根室では、秋は、サンマ漁の最盛期でもあり、毎年9月中旬には、根室さんま祭りが開催されます。根室港は、日本一のサンマ水揚げ高を誇る港で、さんま祭りは、根室港の特設会場で開催されます。
昨年、平成24年は20回目のサンマ祭りを迎え、物まね芸人の大御所はじめ、大物物まね芸人を呼んでの物まねショーなども開催されました。
とりわけ、例年ですと、根室港の岸壁コーナーにてのさんまの炭火焼きや、刀汁(さんまの味噌汁)、さんま節ラーメン・さんま飯・さんま丼をいただいたり、さんまのつかみ取り大会、YOSAKOI踊りや、さんま漁船のライトアップなどが開催され、多くの観光客を楽しませてくれます。
特にお目当てになるのが、物産コーナーで、さんまを箱売りで超激安で販売しています。また、時同じくして、この時期に最盛期を迎えるのが、根室のお隣花咲の花咲ガニです。
花咲は、JR根室本線の終点根室駅から2駅目にあります。花咲での花咲ガニ漁も晩夏から初秋にかけてが最盛期で、身のしまった、脂ののった、旨みの凝縮された花咲ガニをいただくことができます。
根室港でも、水揚げされますので、根室でも同様にいただくことができます。
国内最東端の地だけに、中標津空港や釧路空港から、半日掛かりでの移動になりますが、納沙布岬からの北方領土、根室の湿原、春国岱でのアッケシソウやヒオウギアヤメの紅の絨毯(モミジや銀杏でないので紅葉とは言わないが、紅葉同様、葉が枯れかけて、赤く色づくこと)など、食べ処だけでなく、見どころも十分にあり、秋の北海道旅行にはおすすめの地です。