テレビモニターに接続する必要が無く、屋外でも楽しむ事ができるポータブルゲームは、近年の性能の上昇により人気が高まっています。
ごく初期のポータブルゲームは画面が単色モノクロのうえ、消費電力量が多く長時間の使用には不向きでしたが、ゲームを屋外に持ち出せる物珍しいコンセプトに魅力を感じた多くの人に支持され、据え置き型のゲーム機とほぼ同様の売り上げを記録しました。
発売されていたゲームは当時のゲーム機の消費電力量や容量の関係上、内容が単純で容量もさほど使わないパズルやシューティングが主流でしたが、長時間の使用に不向きな性能が逆に功を奏し、短い時間で楽しめると爆発的な人気を博しました。
その後、ゲーム機の小型化やカラー液晶の開発、消費電力の減少などの改良を経て、現在のポータブルゲーム機はデータのダウンロードやインターネットへの接続など、旧世代の据え置き型ゲーム機を超える性能を持っています。
画面の鮮明さやBGMの美しさなどは実写の映像や音楽にも引けを取らない出来で、かつては、たかがゲームと揶揄されていたものがされどゲームとまで言われるようになりました。
ゲームの人気は性能に必ずしも比例しないと言われていますが、そのことを差し引いても近年のゲームは画像も音声もリアリティに溢れ、重厚なシナリオや探究心をそそる演出など、子供の遊びとひとくくりにしてはいけない程の濃密な内容になっています。すでにゲームは子供の遊びではなく、一種の文化とも言えます。
最近では、外で体を動かして遊ぶ子よりもゲームをしている子が増えています。ゲームの人気さは非常に高いと分かりますが、メディアは子どもの脳に大変影響が強く、集中力が低下したり、睡眠の質が下がったりします。また、視力が悪くなったりなど体にも害を及ぼしますので、ゲームは控えめにしましょう。